一度改めて説明したいなと思っていたことがあります。
それはワークショップや講習の意味について。 ちょっと長くなりますが、御目通しいただけたら幸いです。
そもそもスタンプとは。
絶対的な完成形やお手本があって、それになるべく近づけて作る、というものではないですね。
もちろん、作品をお手本にして、全く同じスタンプ、インク、紙で完全コピーを作ってもいいのですが、それはスタンプのほんの一面。本来はお好みのスタンプで、好きな色で、自由に作品を作る、クラフトとアートの両方の要素を持っているのです。それこそが本来のスタンプなのです。
見本でもお手本でもなく主役は自分。
では、自由なはずのスタンプなのにワークショップをするのはなぜか? それはスタンプ、インク、紙(布その他)の関係に方程式があるからなのです。 方程式っていうと堅苦しいですね。 もっとシンプルに加減乗除、つまり「+」「−」「×」「÷」のような基本的な「法則」があるわけです。
X+Y+Z=作品 それぞれの文字に自分であてはめる。
Xをスタンプ、Yをインク、Zを紙、と置き換えてみましょうか。
ほかのクラフトなどとは違ってスタンプは使ってもなくならないですね。Xは一つでもインクを変えるだけでインクの数だけ可能性が増えます。インクには種類もあるし、色数もあります。 さらに紙も一種類じゃありません。紙の色や質、はたまた紙ではない素材、とここでもまた可能性が増えます。 恐らくお手持ちのスタンプも1つということはないですよね。つまりそれだの可能性が最初の基本形だけでも生まれてくるのです。
ワークショップの内容は最初の一歩。つぎは「自分」要素を加えてください。
ワークショップではその時々で中心になるアイテムがあります。 それはひとつのスタンプであったり、インクであったり、素材であったり、またその複合の場合もあります。 内容によって適切でわかりやすく作作りやすく応用が利く作品を企画しています。
実際ワークショップは多人数で参加していただくので、スタンプもインクも材料も事前に人数分用意します。ですので、全員同じ物を作って頂くようになります。
内容によってはスタンプやインクの色に選択肢を持たせることもありますが、選ぶことに時間が割ける時とそうではない時があります。
ワークショップの作品を気に入っていただけたらそれはとてもうれしいことでもありますが、お好みに合わないことも多々あると思っています。 そのときには「うちのあのスタンプで作ったらどうなるかな?」「色を変えたらどうなるかな?」など、いろいろ想像してみてください。
X、Y、Zにそれぞれ自分のスタンプ、インク、素材を入れ替えて、新たな作品に挑戦していただけたらと願っています。
質問、相談大歓迎です
「この作品を別のインクで作ってみたいがどうだろう?」「布に押したいけどどうだろう?」いつでも質問してください。
あるいは気に入って買ったのにうまく使いこなせない、使い道がない、など、眠らせているスタンプやインクはありませんか? ワークショップにお持ちくだされば終了後など空いた時間にご相談にのることもできますよ。
あくまで私視線なので100%解決、というわけにはいかないかもしれませんが、すこーしだけお手伝いできるかもしれません。
スタンプの好みは千差万別で、だからこそ欧米では数えきれないほどのスタンプメーカーがあり。それぞれが最低でも100種類ぐらいのスタンプを販売しているのです。
スタンプをいっしょに楽しんで頂けたら本当にうれしいです。ゴールが見えないんですけどね(笑)
最後まで読んでくださってありがとうございました。
おしまいに直近のワークショップのご案内です。
- 7月5日 東京 ツキネコスタンプ倶楽部 (満席ですがキャンセル待ち登録あと2名まで受け付けますーメール[email protected]まで直接ご連絡ください。)
- 7月11日 大阪難波市民学習センター
- 内容ーツキネコ新製品、バーサファイン・クレアの使いこなし術。新感覚Waffle Flower Stampsでガーランド作り。人気の水滴スタンプ、誰でもできる水彩塗り絵、テクニックブックにもなるATCとフラッグブック
- 「スタンプの基本」自習書配布
- 大阪会場特典ー
- BRUSHSTIXお持ち帰り
- HEROARTS/DANIEL SMITH COLOR DOTSお持ち帰り
- その他シークレット特典有
- 7月11日 大阪難波市民学習センター イブニングクラス(18:00-20:00)
昼のワークショップのダイジェスト版で2時間コースにしました。ガーランドを作ります。 「スタンプの基本」自習書配布、Brushstixお持ち帰りできます。
ご予約お待ち申し上げます。
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